文化財ぶんかざい検索けんさく

指定区分していくぶん

県指定/有形文化財/美術工芸品(考古資料)

時代じだい

鎌倉時代

エリア

日田市

県指定 有形文化財

あさひみやのはるいせき4ごうちゅうせいぼしゅつどひん

朝日宮ノ原遺跡4号中世墓出土品

日田市大字友田2893−44 日田市埋蔵文化財センター

県指定 有形文化財

あさひみやのはるいせき4ごうちゅうせいぼしゅつどひん

朝日宮ノ原遺跡4号中世墓出土品

日田市大字友田2893−44 日田市埋蔵文化財センター

 日田盆地北部にある朝日宮ノ原遺跡では、弥生時代と中世の集落跡と墓が見つかっています。このうち、中世4号土坑墓【どこうぼ】には、湖州鏡【こしゅうきょう】・和鋏【わばさみ】・小型容器など、非常に珍しいものが副葬されていました。

もっとくわしく

 日田盆地北部の台地上にある朝日宮ノ原遺跡の、中世墓から見つかった遺物です。この遺跡からは、弥生時代の集落跡や中世の墓がされており、その中で中世4号土坑墓【どこうぼ】から出土した遺物が指定されています。
 この4号墓は、丸隅方形状で長径2.6m、短径1.5m、深さ0.3mある素掘の墓です。中から鉄釘(外板を組むための)が出土していることから木棺墓【もっかんぼ】であったと考えられます。副葬品として、土師器3個、青磁椀2口、合子1合、小型容器2個、湖州鏡1面、和鋏1本、竹籠製容器1個、珠数珠43個が出土しています。これら副葬品の内容から13世紀頃(鎌倉時代初め)に女性を埋葬したお墓であったことがうかがえます。
 このように、状態のよい様々な物品が、中世墓の副葬品として一括して出土することは珍しく、鎌倉時代の墓製を考える上での重要な手がかりとなる貴重な文化財です。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    平成7年3月10日
  • 記号番号きごうばんごう
    考第23号
  • 種別しゅべつ
    考古資料
  • 所有者しょゆうしゃ
    日田市埋蔵文化財センター