カヤ材を使った一木造【いちぼくづくり】の像です。頭のてっぺんから足下まで内刳り【うちぐり】がありません。両腕などは、後の時代に補われています。
もとは、国東市国東町大字両子【ふたご】のお堂に安置されていました。像高【ぞうこう】は、158.4㎝。比較的な大きな像で、平安時代後期の作と推定されています。

内刳り（うちぐり）

仏像を制作する時、乾燥によるヒビ割れ防止や軽量化等のため、像の内側にあたる部分を削り出すこと。

一木造（いちぼくづくり）

仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。

• 指定年月日していねんがっぴ

  平成30年2月6日

• 記号番号きごうばんごう

  彫第112号

• 種別しゅべつ

  彫刻

• 所有者しょゆうしゃ

  両子寺