県指定              有形文化財            
                          けんぽんちゃくしょくいとうきょうがぞうたのむらちくでんひつ
絹本著色伊藤鏡河像田能村竹田筆
竹田市竹田町2083番地 竹田市歴史文化館・由学館
 
              
                県指定                有形文化財              
                              けんぽんちゃくしょくいとうきょうがぞうたのむらちくでんひつ
絹本著色伊藤鏡河像田能村竹田筆
竹田市竹田町2083番地 竹田市歴史文化館・由学館
江戸時代の終わりごろ、田能村竹田【たのむらちくでん】はすぐれた南画【なんが】を数多くのこしました。この絵は、竹田が恩師である伊藤鏡河を描いたものです。竹田が肖像画を描くのは珍しく、鏡河への特別な思い入れが伺えます。
もっとくわしく
伊藤鏡河(1752−1829)は、岡藩由学館の初代頭取をつとめ、「豊後国志」の編纂に参画した学者で、田能村竹田の上司として、その指導と擁護にあたった人物です。これは、鏡河の死後、竹田が恩師の姿を尊敬と追慕の念をこめて謹写したものです。識語によれば、竹田が大坂滞在中に描いており、案の側で裃姿に威儀を正した鏡河を、中国画と大和絵の手法を折衷して製作しています。竹田の肖像画製作は珍しく、竹田の格別な思いがうかがえる貴重な作品です。
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                    指定年月日 昭和36年3月14日
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                    記号番号 絵第3号
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                    種別 絵画
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                    所有者 竹田市


