臼杵藩主稲葉家の、一鉄良通から１６代稲葉順通までの肖像画です。冠衣束帯姿、法体姿、軍服姿、平服姿などさまざまなものがあります。江戸時代から明治時代に描かれたものと考えられます。とくに臼杵藩主初代稲葉貞通の肖像は、貞通の父稲葉一鉄以来ゆかりのふかい臨済宗の高僧定慧円明国師南化玄興の賛文があり、貞通晩年の姿を描いたものとわかります。体に<らべて両手を小さく表現するところなど、狩野派肖像画の特色がうかがえます。
　

• 指定年月日していねんがっぴ

  昭和36年3月14日

• 記号番号きごうばんごう

  絵第1号

• 種別しゅべつ

  絵画

• 所有者しょゆうしゃ

  月桂寺

• 附つけたり

  1996/3/29追加指定