県指定 有形文化財
そうしょくきだい
装飾器台
国東市国東町安国寺1639−2 国東市歴史体験学習館
県指定 有形文化財
そうしょくきだい
装飾器台
国東市国東町安国寺1639−2 国東市歴史体験学習館
平成6年の一ノ瀬1・2号墳発掘調査で出土しました。鳥船付き装飾器台(鳥と船を模した装飾をした須恵器)が1点と、子持ち器台(複数の器が取り付けられた須恵器)が3点あり、いずれも2号墳の周溝に埋まっていました。鳥船付き器台は、死者を導き運ぶ様子を表したものと考えられています。
もっとくわしく
鳥船付き装飾器台(鳥と船を模した装飾をしたもの)1点と、子持ち器台(複数の器が取り付けられたもの)3点が指定の対象です。平成6年に実施された一ノ瀬古墳1号墳・2号墳(安岐町)で出土しました。1・2号墳ともに経20mの円墳で、周溝と横穴式石室をもった古墳です。いずれの装飾器台も、2号墳の周溝に埋まっていました。
この内、鳥船付き装飾器台は大変珍しい器形をしており、装飾として胴部に鳥・舟・人・壺、口縁内面に双頭の蛇が表現されています。これは舟で死者を運び、それを鳥が先導している様子を表しているようです。また、子持ち器台は器台に坏や壺をくっつけた須恵器で、鳥船付き装飾器台共々に葬送儀礼に用いられたと考えられています。作られた時期は、6世紀〜7世紀初頭(古墳時代後期)です。
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指定年月日 平成10年3月20日 -
記号番号 考第24号 -
種別 考古資料 -
所有者 国東市