県指定 名勝
きゅうすいけい
九酔渓
玖珠郡九重町田野、後野、町田
県指定 名勝
きゅうすいけい
九酔渓
玖珠郡九重町田野、後野、町田
飯田高原【はんだこうげん】の北部にある河川に囲まれた深い渓谷で、「十三曲り」と呼ばれる道は、紅葉の名所としても知られています。谷には滝も多くあり、最も奥にある新道の滝は、落差83mと壮大な大きさです。
もっとくわしく
九酔渓は、飯田高原の北端の中村集落を取り囲む様に流れる玖珠川と鳴子川が合流する付近にある高低差約200mのⅤ字型の渓谷です。両河川の間に県道(飯田高原中村線)が通る箇所は、「十三曲り」と呼ばれ、紅葉の名所としても知られています。
両岸は、輝石安山岩の岩盤からなり、急崖の随所に柱状節理の発達した様子がみられます。斜面を覆う自然林のモミ、ツガなどを混生したカエデやシデ類の落葉広葉樹が良く繁茂して階層的植生の生体景観が見られる。これらの樹林群の中にはヒヨドリ、ヤマガラ、ホオジロ、オオルリ、カケス、カワセミなどの多くの野鳥が生息し、その繁殖地としても知られています。
この渓谷の特色は、高低差200mの斜面に展開する新緑、紅葉期の美しい景観である。また、谷には瀑布も多く銅山の滝、七折の滝、霜降りの滝、新道の滝など10以上を数え、中でも鳴子川の最奥部にかかる新道の滝は、落差83mで壮大な懸水の美を誇っています。
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指定年月日 昭和34年3月20日