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指定区分していくぶん

県指定/建造物

時代じだい

江戸時代・安永5年(1776)

エリア

臼杵市

県指定 有形文化財

やさかじんじゃほんでん

八坂神社本殿

臼杵市大字臼杵1 八坂神社

県指定 有形文化財

やさかじんじゃほんでん

八坂神社本殿

臼杵市大字臼杵1 八坂神社

八坂神社はもともと「祇園社」として、臼杵城の三の丸にありました。社殿は火災により失われていますが、本殿は安永5年(1776)に造られたものが残り、棟札には安永5年6月3日に上棟【むねあげ】したことや、3回の修理の時期が記されています。部材に多彩な彫物をほどこし、装飾性に富む点がこの建物の特徴といえます。

もっとくわしく

八坂神社は、永徳元年(1097) 神の木原 【こうのきばる】(仁王座)に「祇園社」として創建したと伝えられています。「白陽寺社考略記」には、慶長2年(1602) 太田一吉が入府のとき、祇園社は臼杵城の三の丸から、現在地へ遷座されたと記録があります。本殿の棟札には安永5年(1776)6月3日に本殿上棟と記載されています。この他にも、は寛政10年(1798)2月の屋根箱棟の銅板葺、文化11年(1814)10月の屋根の銅板葺、慶応3年の本殿修復が記されています。本殿は、前室付きの三間社流造で、向拝一間を付しています。前室は吹き放しで、切目縁を三方に巡らし、右側面の背面柱に脇社を設けています。この脇社は、大分県下を中心に例が見出せるものであり、地域的特色といえます。組み物や彫物は華やかであり、柱頭より上部と腰組には極彩色をほどこすほか、外壁背面には松に鶴、側面に牡丹に唐獅子などの彩色画を施しており、賑やかで、装飾性に富む点がこの建物の特徴です。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    平成 7年3月10日
  • 記号番号きごうばんごう
    建第194号
  • 種別しゅべつ
    建造物
  • 所有者しょゆうしゃ
    八坂神社