県指定 有形文化財
かたな
刀
大分市森
県指定 有形文化財
かたな
刀
大分市森
長さ68.4cmあり、表に「豊洲高田住藤原行長」裏に「慶長五年2月?日」という銘文があります。この「藤原行長」は「紀行平」という名工の末裔と伝わる刀工です。
もっとくわしく
長さ68.4cmで反りは2.0cmあります。鍛は小杢目【こもくめ】よく約み【凝縮しているさま】、刃文は丁字風に小乱れ匂出来で裏に足、葉多く入り、身幅は広く重ねは厚めの大切先で、表に両ちりの棒樋【ぼうひ】、裏には2筋樋をいずれも丸止めとしています。生茎【うぶなかご】(作られた当初の茎)で刃上りの栗尻【くりしり】(栗の尻のように丸く形成された茎尻)で鋭利感に富みます。
銘は表に「豊洲高田住藤原行長」裏に「慶長五年二月?日」と切ります。この行長は紀行平の末裔と伝えられ、古刀末期から江戸期(室町時代末〜江戸時代)にわたって活躍した優れた刀工です。年紀のある刀剣は希少価値があります。
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指定年月日 昭和33年3月25日 -
記号番号 工第25号 -
種別 工芸品 -
所有者 個人