国指定 名勝
べっぷのじごく
別府の地獄
別府市大字鉄輪・野田
国指定 名勝
べっぷのじごく
別府の地獄
別府市大字鉄輪・野田
別府の鉄輪温泉【かんなわおんせん】にある「血の池地獄」、「海地獄」、「龍巻地獄」、「白池地獄」です。奈良時代の記録や明治時代の俳句や短歌にも登場するなど、古くから知られ、現在まで親しまれている別府を代表する景勝地です。
もっとくわしく
「別府八湯」の一つである鉄輪温泉【かんなわおんせん】には、高温多量の湯がわき出る一群の源泉があり、「地獄」と呼ばれて親しまれてきました。その中で、真っ赤に染まる「血の池地獄」、青藍色の「海地獄」、熱水が豪快に噴き出す「龍巻地獄」、白濁する「白池地獄」の四つは、別府を代表する景勝地として有名です。古くは、奈良時代の「豊後国風土記」【ぶんごのくにふどき】や江戸時代の「和漢三才図会」【わかんさんさいずえ】に「血の池地獄」や「内海地獄」に関する記述があります。近代以降に、各地獄を遊覧する「地獄めぐり」が始まり、現在でも別府観光を代表する景勝地遊覧の一つとなっています。
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指定年月日 2009/7/23