県指定 有形文化財
せんとうじせきぞうほうとう
千燈寺石造宝塔
国東市国見町千灯
県指定 有形文化財
せんとうじせきぞうほうとう
千燈寺石造宝塔
国東市国見町千灯
宝塔とは、円柱に屋根をのせたデザインで、屋根の上には仏教の塔のジンボルである相輪【そうりん】がたちます。木や金属、石など、さまざまな素材でつくられました。この宝塔は砂岩でつくられていて、高さは約60cmです。各部に見られる古式の姿から、平安時代末に造られたものと考えられます。
もっとくわしく
もともとは千燈寺奥の院の岩屋に安置されていましたが、現在は千燈寺本堂で保管されています。基礎は山火事で破損したため、現在の基礎は後補のものです。塔身は茶壷形で首部の上部から塔身内を円形にくり抜いています。塔身側面の幅7cm、縦20cmで開いたロは、内部のくり抜かれた空間に通じています。横のロには蓋がつけられていますが、上部のロは笠でぴったり覆われるように、笠裏には首部をはめる浅い彫込みが作られています。笠の傾斜はゆるやかで、相輪は笠の上に付着した薄い露盤を残すのみです。
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指定年月日 昭和49年3月19日 -
記号番号 建第86号 -
種別 建造物 -
所有者 個人