県指定 有形文化財
からくさもんすかしぼりかがみいた
唐草文透彫鏡板
別府市上人ヶ浜町(別府市美術館)
県指定 有形文化財
からくさもんすかしぼりかがみいた
唐草文透彫鏡板
別府市上人ヶ浜町(別府市美術館)
これは、古墳時代につくられた、馬のための装飾品です。銅の板に金めっきをして、透かし彫りで唐草文様を施しています。当時の金属工芸技術の高さを物語っています。別府市の太郎塚古墳から出土したと伝えられるものです。
もっとくわしく
別府市の実相寺山裾部に所在する、太郎塚古墳から出土したと伝えられるものです。鏡板とは、馬具の一種で、馬の口にはめる轡【くつわ】につける板状のパーツです。銅地板に唐草文様の透彫を施し、外縁は金具で鋲留をしています。縦6㎝、幅10㎝の楕円形で、主文様の唐草は4区に分かれています。中央には楕円形の孔があり、轡【くつわ】先と引手の結節が行われたと見られます。金銅製の仕上りが美しく、美術的にも優れているものです。6世紀末から7世紀前半のものと考えられます。
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指定年月日 昭和34年3月20日 -
記号番号 考第4号 -
種別 考古資料 -
所有者 別府市