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指定区分していくぶん

県指定/有形文化財/建造物

時代じだい

観応3年(1352)・室町時代

エリア

杵築市

県指定 有形文化財

くにさきとう(せんぷくじあとくにさきとう)

国東塔(泉福寺跡国東塔)

杵築市山香町大字山浦

県指定 有形文化財

くにさきとう(せんぷくじあとくにさきとう)

国東塔(泉福寺跡国東塔)

杵築市山香町大字山浦

泉福寺跡とよばれるお堂の境内にある国東塔です。凝灰岩【ぎょうかいがん】でできており、装飾がいくつか省略されています。塔身には多数の銘文【めいぶん】が刻まれており、その中に観応3年(1352)の年号があり、室町時代初期の作とわかります。

銘文(めいぶん)

石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

用語解説

  • 銘文【めいぶん】

    銘文(めいぶん)

    石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

もっとくわしく

泉福寺跡とよばれるお堂の境内にあります。基礎は4重、台座は返花【かえりばな】のみで、塔身と返花の内部はくり抜かれています。
笠は照屋根【てりやね】、軒先の下部はまっすぐで反りがありません。基礎や格狭間【こうざま】などには何も刻まれず、宝珠をとりまく火焔【かえん】も省略されています。
こうした省略は、時代を経たためか、国東半島から少し離れた地域という立地によるものかは不明ですが、国東塔の変遷を知る上で大切な作品です。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    昭和38年2月15日
  • 記号番号きごうばんごう
    建第33号
  • 種別しゅべつ
    建造物
  • 所有者しょゆうしゃ
    個人