県指定 有形文化財
みょうらくじきょうづかしゅつどいぶつ
妙楽寺経塚出土遺物
大分市牧緑町1-61 大分県立埋蔵文化財センター
県指定 有形文化財
みょうらくじきょうづかしゅつどいぶつ
妙楽寺経塚出土遺物
大分市牧緑町1-61 大分県立埋蔵文化財センター
妙楽寺境内の工事中に経筒が見つかり、発掘調査が実施されたことで、湖州鏡【こしゅうきょう】や長胴壺、複数の経筒が出土しました。このお寺で入滅【にゅうめつ】(位の高い僧侶が亡くなること)したと伝わる、頼厳【らいげん】という高名な僧侶との関わりを示す重要な資料です。
もっとくわしく
平成16年に妙楽寺境内での工事中に、経筒が見つかったことをきっかけに、発掘調査が行われたところ、複数の経塚が見つかりました。経塚から、銅製経筒2本・瓦製経筒・長胴壺(褐釉)・湖州鏡・東播系須恵器【とうばんけいすえき】(鉢)・四耳壺【しじこ】(褐釉)2個・白磁碗・青白磁合子等が出土しており、県指定文化財となっています。
妙楽寺は、平安時代に福岡県求菩提山【くぼてさん】を中心に埋経活動していた頼厳という僧侶が入滅した寺と伝わっています。出土した四耳壺にも墨書で「厳」と書かれているため、妙楽寺と頼厳の関係や当時の宗教活動の様相を示す資料として、重要な文化財です。
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指定年月日 平成20年3月28日 -
記号番号 考第30号 -
種別 考古資料 -
所有者 宇佐市