国指定 天然記念物
ひめしまのこくようせきさんち
姫島の黒曜石産地
東国東郡姫島村
国指定 天然記念物
ひめしまのこくようせきさんち
姫島の黒曜石産地
東国東郡姫島村
黒曜石は火山の溶岩が急激に冷やされたことにより生まれた天然のガラスです。学名はobsidian。日本では黒い色が多いため黒曜石とよびますが、世界には赤や褐色など様々な色の黒曜石があります。姫島の火山活動を物語る貴重な場所です。
もっとくわしく
姫島は、瀬戸内海の西端、国東半島の北約5㎞の沖合いに浮かぶ小さな島で、約30万年前に始まる一連の火山活動で形成された姫島火山群から成りたっています。このうち観音崎の火口周辺では、溶岩が灰黒色の黒曜石になっており、地表に露出しているために観察することができます。全国の多くの黒曜石は黒色ですが、姫島産は白みがかっている点に特徴があります。姫島産黒曜石は、旧石器時代から弥生時代にかけて、石器石材として西日本を中心に流通していたことが知られています。
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指定年月日 平成19年7月26日