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指定区分していくぶん

世界に誇るおおいたの遺産/世界かんがい施設遺産

エリア

宇佐市

世界に誇るおおいたの遺産 世界かんがい施設遺産

うさのかんがいようすいぐん(ひらたいろ・ひろせいろ)

宇佐のかんがい用水群(平田井路・広瀬井路)

宇佐市

世界に誇るおおいたの遺産 世界かんがい施設遺産

うさのかんがいようすいぐん(ひらたいろ・ひろせいろ)

宇佐のかんがい用水群(平田井路・広瀬井路)

宇佐市

 かんがい(漢字で書くと灌漑)は、水田などの耕地に水を供給することです。かんがい施設には、川をせきとめる堰【せき】や水路、ため池などがあります。
 宇佐市を流れる駅館川【やっかんがわ】の西側の平野をうるおす平田井路、東側の台地上の水田をうるおす広瀬井路の2つが登録認定されました。

もっとくわしく

 世界かんがい施設遺産は、かんがいの歴史や文化を明らかにし、その役割の理解を深めるとともに、かんがい施設を保全していくため、歴史的なかんがい施設を国際かんがい施設委員会(ICID)が登録認定するものです。
 宇佐のかんがい用水群のうち、平田井路は平安時代末につくられました。宇佐神宮の大宮司であった宇佐公通【うさきんみち】がつくったといわれています。水路の全長25.6㎞、水路の傾斜は1/4600(46mすすんで1㎝さがる)とほとんど水平です。おどろくべき測量技術です。
 広瀬井路は、宝暦元年(1751)に宇佐神宮の支援で工事がはじまりましたが、水路のトンネル工事など難しい工事が多く、何回も工事が中断しました。しかし、広瀬久兵衛【ひろせきゅうべえ】(1790〜1871)の支援、南一郎平【みなみいちろべえ】(1836〜1919)の開発工事への努力で、明治3年(1870)に完成しました。いずれも、平安時代、そして江戸時代の技術がつくりあげたかんがい施設です。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    令和3年11月26日
  • 種別しゅべつ
    世界かんがい施設遺産