県指定 天然記念物
うめのやせいきり
宇目の野生キリ
佐伯市宇目藤河内
県指定 天然記念物
うめのやせいきり
宇目の野生キリ
佐伯市宇目藤河内
キリは、中国原産の植物とされていましたが、大分県南部の祖母・傾山系【そぼ・かたむきさんけい】で、野生のキリが確認されました。このキリは、昭和34年の指定当時で、高さ20mほどで、当時確認されたキリの中で最大のものでした。
もっとくわしく
キリは、キリ科キリ属の落葉広葉樹【らくようこうようじゅ】。学名はPaulownia tomentosaです。
このキリは、祖母・傾山系のうち、夏木山の東側、標高700mの山腹に自生しています。ヒノキとケヤキの造林地にあり、昭和31年(1956)に植物分類学の本田正次氏や北村四郎氏らによって、野生のキリであることが確認されました。当時、地上lmの幹のまわりが1.1m、高さは20mで、生育状況も良く、樹齢20余年と推定されています。なお、キリは初夏に淡い紫色の花を咲かせます。
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指定年月日 昭和34年3月20日 -
記号番号 天第22号 -
種別 天然記念物 -
所有者 農林水産省