県指定 有形文化財
ほうとう
宝塔
由布市庄内町大龍
県指定 有形文化財
ほうとう
宝塔
由布市庄内町大龍
宝塔とは、円柱に屋根をのせたデザインで、屋根の上には仏教の塔のジンボルである相輪【そうりん】がたちます。木や金属、石など、さまざまな素材でつくられました。この宝塔は2基あり、ほぼ同じ形式の塔が並んで立っています。1基には年代が刻まれているため、室町時代につくられたことが分かります。
-
種子【しゅじ】
種子(しゅじ)
仏を梵字1文字で表現したものです。
もっとくわしく
後藤氏宅裏山墓地に、ほぼ同形式の塔が並んで立っていますが、向かって右の塔は笠が大きく破損しています。左側の塔身に「ロ武三 丙/子 十十八 覚法」の銘文があり、建武3年(1336) 10月18日につくられたことが分かります。塔身の四方には胎蔵界大日如来の種子【しゅじ】が彫られています。基礎は二段の輪郭をとり、中央下部に小さく格狭間 【こうざま】を彫っています。露盤四方にも格狭間が彫られていて、相輪【そうりん】は一部を塔の横に立てかけてあります。格狭間の様式や、この系統の塔は挟間町、庄内町に分布するものです。
種子(しゅじ)
仏を梵字1文字で表現したものです。
-
指定年月日 昭和46年3月23日 -
記号番号 建第53号 -
種別 建造物 -
所有者 個人