国指定 天然記念物
おながらしょうにゅうどう
小半鍾乳洞
佐伯市本匠大字小半
国指定 天然記念物
おながらしょうにゅうどう
小半鍾乳洞
佐伯市本匠大字小半
全長約700m以上ある鍾乳洞【しょうにゅうどう】です。洞内には天井から多くの鍾乳石【しょうにゅうせき】が垂れ下がり、見事な景観をつくっています。中でも斜めに傾いている斜柱石【しゃちゅうせき】は有名です。(現在、立入禁止です。)
もっとくわしく
鍾乳洞【しょうにゅうどう】の入り口は高さ3m、幅3mと広く、奥行きは700mを越えます。中へ入ると、「底無しの淵【ふち】」と名づけられた深い地下水だまりをはじめ、多くの水路があり、地下水が豊富です。石灰岩【せっかいがん】地域の洞くつ(石灰洞【せっかいどう】)の中には、二酸化炭素を含んだ雨水や地下水が石灰分を溶かしながら流れ込んできます。その水が滴【しずく】となって落ち、炭酸カルシウムが沈殿【ちんでん】してできたものを鍾乳石【しょうにゅうせき】といいます。天井から垂れ下がるように成長したものを「つらら石」、つらら石などを伝って床に落ちた水滴【すいてき】がタケノコ状に堆積【たいせき】したものを「石筍【せきじゅん】」、長い年月によってつらら石と石筍が柱状につながったものを「石柱【せきちゅう】」といいます。小半鍾乳洞の鍾乳石や石筍には、地層に含まれる粘板岩【ねんばんがん】や砂岩層【さがんそう】が風化して付着するため、灰色あるいは茶色のものが多いです。
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指定年月日 1922/3/8 -
管理団体 佐伯市