県指定 有形民俗文化財
いちあないしぶろ
市穴石風呂
豊後大野市緒方町原尻
県指定 有形民俗文化財
いちあないしぶろ
市穴石風呂
豊後大野市緒方町原尻
岩盤をくりぬいてつくられた石風呂で、火室と浴室があります。火室を熱して蒸気をつくり、浴室で蒸気浴をするもので、明治時代初期まで使用されていました。
もっとくわしく
原尻の滝の約200m下流にある緒方川を前方に見おろす岩壁をくりぬいて造られています。浴室と火室に分けた2段式の石風呂です。入口の高さは180cm、横幅は60〜100cmです。内部は高さ150cm、奥行き230cm、最大幅274cmで、浴室には5〜6人が入れる広さがあります。
使用方法は、火室で薪を燃やし、床石を熱すると石菖【せきしょう】等の薬草を敷きつめ水をかけます。入口に莚【むしろ】を下げ内部の熱や蒸気の発散を防ぎます。中に入った人は、約12cm角の木枕を当て横になって蒸浴します。汗が出てくると近くの水溜めで水浴しました。
明治時代初期ころまで使用していました。
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指定年月日 昭和41年3月2日 -
所有者 個人