県指定 有形文化財
なりつねもんじょ
成恒文書
宇佐市大字高森字京塚 大分県立歴史博物館
県指定 有形文化財
なりつねもんじょ
成恒文書
宇佐市大字高森字京塚 大分県立歴史博物館
豊前国【ぶぜんのくに】南部(いまの大分県中津市・宇佐市)を拠点とした武士の姿を知ることができます。この古文書群【こもんじょぐん】は、室町時代から戦国の動乱をいきぬいた地域の武士と当時の社会の様子がわかります。豊前国の歴史を知る上でも、基本となる古文書群【こもんじょぐん】です。
もっとくわしく
成恒氏【なりつねし】は、近江国(いまの滋賀県)出身の佐々木氏の流れをつぐといわれます。ただし、古文書をみると、大蔵氏の一族とされ、豊前国の役人をつとめたとみられます。
「成恒」の名前は、拠点とした豊前国成恒名【なりつねみょう】(いまの福岡県上毛町)に由来します。のちに、いまの中津市三光に拠点をうつしました。豊前国は、大内氏が長く守護をつとめましたが、永禄2年【えいろく】(1559)、大友氏が豊前国守護になると、成恒氏は大友氏につかえました。
元弘3年(1333)の年号がある古文書が最も古く、附【つけたり】の系図類を含めて、全体の点数は134点です。
-
指定年月日 1974/3/19 -
記号番号 書第22号 -
種別 書跡・典籍および古文書 -
所有者 大分県・個人 -
附 系図2巻