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玖珠町

国指定 名勝

きゅうくるしましていえん

旧久留島氏庭園

玖珠郡玖珠町大字森

国指定 名勝

きゅうくるしましていえん

旧久留島氏庭園

玖珠郡玖珠町大字森

 江戸時代に、森藩陣屋【もりはんじんや】の北側に作られた庭園です。池や泉からなる庭園や久住連山の展望を活かした庭園があり、変化に富んだ景色を楽しむことができます。

もっとくわしく

 久留島氏が藩主を歴任した森藩には城がなく、廃城となっていた角牟礼城の麓に陣屋が置かれました。現在、森陣屋跡の北側には、藩主御殿に面する末広山東側斜面を利用して巨石を用いた池泉定園(藩主御殿庭園)とその斜面の上に栖鳳楼【せいほうろう】からの久住連山の眺望を活かした枯山水庭園(栖鳳楼庭園)があります。さらに、末広山西側の清水御門前にはかつて御茶屋があり、堀の一部を用いて作られた池泉庭園(清水御門前庭)が残っています。これらの庭園は、8代藩主久留島通嘉【くるしまみちひろ】が文政12年(1829)に現在の末廣神社の社殿を建てた際につくったと考えられています。
 これら3つの庭園からなる「旧久留島氏庭園」は、景観構成の変化に富み、江戸時代後期にこの地方に伝わった庭園文化の豊かさを示しています。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    2012/1/24