県指定 有形文化財
ありたせきどう
有田石幢
豊後大野市三重町宮野
県指定 有形文化財
ありたせきどう
有田石幢
豊後大野市三重町宮野
神社などにある石灯籠のようですが、屋根の下に、仏さまを刻んだ部分があり、これが石幢の特徴です。また、屋根は四角形や六角形、円形のものがあり、さまざまなデザインの石幢があります。この石幢は、大きな笠が特徴です。
もっとくわしく
高さは2.27mです。
基礎は四角形、竿・中台【ちゅうだい】・笠は円形をしています。龕【がん】には六地蔵がレリーフ状に彫られ、銘文【めいぶん】もあり、明応2年(1493)の年号などが確認できます。
この石幢は、明応2年4月につくられていますが、距離的に近い「的場石鐘」は同年3月につくられました。この2つの石幢はデザイン等も同じであることなどから、同一の石工によって作られたと考えられます。
龕(がん)
くぼんだ場所を指します。仏像を納めている場合、仏龕【ぶつがん】とよびます。
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
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指定年月日 昭和55年4月8日 -
記号番号 建第158号 -
種別 建造物 -
所有者 地区