もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう
木造十一面観音立像
国東市安岐町大字瀬戸田838 実際寺
もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう
木造十一面観音立像
国東市安岐町大字瀬戸田838 実際寺
観音菩薩【かんのんぼさつ】は、さまざまな姿に変身します。33の姿に変身するといいますが、十一面観音は変身した姿の代表的なものです。
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寄木造【よせぎづくり】
寄木造(よせぎづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。
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玉眼【ぎょくがん】
玉眼(ぎょくがん)
仏像をつくる時、人間のように眼が光るよう工夫された技術です。眼のかたちをくりぬき、裏側から水晶のレンズをいれます。レンズの裏側から黒目を描き、白い紙をいれてつくります。平安時代後半にうまれた技術です。
もっとくわしく
観音菩薩は、さまざまな人々を救うため、あらゆる所をみているそうです。十一面観音はそうした観音菩薩の力を明確に示した姿といわれます。頭の上に10個の顔があり、てっぺんには、小さな如来の顔があります。この顔は阿弥陀如来ともいわれますが、はっきりとしていません。頭の上の10個の顔は、優しいものが3つ、怒っているものが3つ、優しい顔つきですが牙をだしているものが3つ、笑っているものが1つです。
この像は、ヒノキ材の寄木造【よせぎづくり】です。目には、玉眼【ぎょくがん】という技法が使われています。玉眼は、人間の目みたいに光ってみえるように作るもので、平安時代終わり頃からはじまりました。
なお、像高【ぞうこう】は106.8cmです。
寄木造(よせぎづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。
玉眼(ぎょくがん)
仏像をつくる時、人間のように眼が光るよう工夫された技術です。眼のかたちをくりぬき、裏側から水晶のレンズをいれます。レンズの裏側から黒目を描き、白い紙をいれてつくります。平安時代後半にうまれた技術です。
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指定年月日 平成8年3月29日 -
記号番号 彫第88号 -
種別 彫刻 -
所有者 実際寺