もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう
木造十一面観音菩薩立像
豊後高田市鍛治屋町566番地 光巖寺

もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう
木造十一面観音菩薩立像
豊後高田市鍛治屋町566番地 光巖寺
豊後高田市の光巖寺にある仏像です。からだや衣の表現から、鎌倉時代につくられたとみられます。複雑に折り重なる衣の彫り方に注目です。
-
寄木造【よせぎづくり】
寄木造(よせぎづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。
-
光背【こうはい】
光背(こうはい)
仏像の後には、板のようなものがついています。これは、光をあらわしたものです。仏教では、ブッダ(お釈迦さま)がさとりを開いた時、かがやきはじめたといいます。光背は、そのかがやきをあらわしたものです。ただ、明王は、怒りを示す炎をデザインしています。
-
衣文【えもん】
衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。
もっとくわしく
豊後高田市の光巖寺にある仏像です。ヒノキとみられる針葉樹材の寄木造【よせぎづくり】で、頭髪と眉や着衣の一部に色彩が残ります。左手に蓮華【れんげ】を入れた華瓶【けびょう】、右手に数珠【じゅず】を持っています。均整のとれた肉身、誇張のない自然な衣文【えもん】表現などから、鎌倉時代後期に中央で活躍した仏師による制作とみなされます。台座や光背【こうはい】は後補【こうほ】ですが、保存状態は極めて良好で、複雑に折り重なる衣文に見られる巧みな彫技は特に優れたものといえます。
寄木造(よせぎづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。

光背(こうはい)
仏像の後には、板のようなものがついています。これは、光をあらわしたものです。仏教では、ブッダ(お釈迦さま)がさとりを開いた時、かがやきはじめたといいます。光背は、そのかがやきをあらわしたものです。ただ、明王は、怒りを示す炎をデザインしています。

衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。

-
指定年月日 令和3年3月2日 -
記号番号 彫第117号 -
種別 彫刻