県指定 有形文化財
もくぞうだいいとくみょうおうぞう
木造大威徳明王像
豊後大野市三重町松尾1496 吉祥寺
県指定 有形文化財
もくぞうだいいとくみょうおうぞう
木造大威徳明王像
豊後大野市三重町松尾1496 吉祥寺
豊後大野市三重町の吉祥寺に伝わる、鎌倉時代につくられた仏像です。吉祥寺は、もとは広福寺といい、天正14年(1586)に島津による豊後侵攻の際に焼けてしまいましたが、この像は火災を逃れ、今に伝わっています。
もっとくわしく
豊後大野市三重町の吉祥寺に伝わる鎌倉時代の仏像です。頭頂に三面、本面の左右にー面ずつ、計六面の顔に炎髪を立て、六本の手と足をつけて水牛に騎乗しています。現在、後補の彩色が厚く、構造の詳細は明らかになっていません。三面六臂六足という複雑な姿態を破綻なく表現しており、どことなく可愛らしい表情をしています。牛の像内の墨書銘により、弘安7年(1284)につくられたことが分かりました。吉祥寺は、もとは広福寺という大きな寺院で、天正14年(1586)に島津家久が豊後侵攻のため本陣を置いていました。島津軍退却の際に広福寺は焼失してしまいますが、本像と県指定の不動明王像はともに火災を免れることができました。
像高91.0㎝。
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指定年月日 昭和33年3月25日 -
記号番号 彫第10号 -
種別 彫刻 -
所有者 吉祥寺