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指定区分していくぶん

県指定/有形文化財/美術工芸品(彫刻)

時代じだい

平安時代

エリア

豊後高田市

県指定 有形文化財

もくぞうだいにちにょらいざぞう

木造大日如来坐像

豊後高田市黒土1475 無動寺

県指定 有形文化財

もくぞうだいにちにょらいざぞう

木造大日如来坐像

豊後高田市黒土1475 無動寺

 大日如来は、密教【みっきょう】という、ひみつの教えで最高の存在とされました。宇宙の真理そのものといわれます。
 無動寺【むどうじ】のこの像は、1本の木でつくられた、大きな「丈六」【じょうろく】の大日如来像です。

密教(みっきょう)

仏教はインドでうまれました。そして、密教は仏教とインドの在来の教えとがむすびつき、考え方や修行のしかたをとりいれた教えです。密教の「密」は、秘密の「密」の意味です。

用語解説

  • 密教【みっきょう】

    密教(みっきょう)

    仏教はインドでうまれました。そして、密教は仏教とインドの在来の教えとがむすびつき、考え方や修行のしかたをとりいれた教えです。密教の「密」は、秘密の「密」の意味です。

  • 曼荼羅【まんだら】

    曼荼羅(まんだら)

    簡単にいうと、密教で考えだされた、大日如来を中心とした世界の地図です。胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の2つの種類があります。

  • 胎蔵界【たいぞうかい】

    胎蔵界(たいぞうかい)

    画面の真ん中に大きく開いた蓮の花、その中心に大日如来がいます。そのまわりに、たくさんの仏が描かれます。胎蔵界の大日如来は両手のおなかの前で重ね合わせています。こうした両手のしるしを定印【じょういん】・禅定印【ぜんじょういん】といいます。

  • 衣文【えもん】

    衣文(えもん)

    仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。

  • 一木造【いちぼくづくり】

    一木造(いちぼくづくり)

    仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。

もっとくわしく

 この像は、おなかの前で両手を重ねた大日如来像です。こうした指のかたちを定印【じょういん】といい、仏が瞑想しているときのかたちです。大日如来の姿には2種類あり、両手のかたちなどが違います。この大日如来の姿は、世界の地図といえる曼荼羅【まんだら】のうち、胎蔵界【たいぞうかい】の大日如来であることがわかります。
 像高【ぞうこう】178.0cm。クスを用いた一木造【いちぼくづくり】です。衣文【えもん】の彫り方も浅いところは、他の無動寺の像と似ています。

曼荼羅(まんだら)

簡単にいうと、密教で考えだされた、大日如来を中心とした世界の地図です。胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の2つの種類があります。

胎蔵界(たいぞうかい)

画面の真ん中に大きく開いた蓮の花、その中心に大日如来がいます。そのまわりに、たくさんの仏が描かれます。胎蔵界の大日如来は両手のおなかの前で重ね合わせています。こうした両手のしるしを定印【じょういん】・禅定印【ぜんじょういん】といいます。

衣文(えもん)

仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。

一木造(いちぼくづくり)

仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    1960/3/22
  • 記号番号きごうばんごう
    彫第16号
  • 種別しゅべつ
    彫刻
  • 所有者しょゆうしゃ
    無動寺