もくぞうにょらいりゅうぞう
木造如来立像
宇佐市大字高森字京塚 大分県立歴史博物館
もくぞうにょらいりゅうぞう
木造如来立像
宇佐市大字高森字京塚 大分県立歴史博物館
頭から蓮華の台座【だいざ】まで、1本の木でつくられた像です。髪の毛が螺髪【らほつ】で、如来像ということはわかりますが、両手先がなく、残念ながらどの如来かはわかりません。
螺髪(らほつ)
髪の毛がとても長いことが、さとりをひらいた「如来」のからだの特徴のひとつです。長い髪の毛は、丸まってパンチパーマのようになっています、これを螺髪といいます。
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螺髪【らほつ】
螺髪(らほつ)
髪の毛がとても長いことが、さとりをひらいた「如来」のからだの特徴のひとつです。長い髪の毛は、丸まってパンチパーマのようになっています、これを螺髪といいます。
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衣文【えもん】
衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。
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内刳り【うちぐり】
内刳り(うちぐり)
仏像を制作する時、乾燥によるヒビ割れ防止や軽量化等のため、像の内側にあたる部分を削り出すこと。
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一木造【いちぼくづくり】
一木造(いちぼくづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。
もっとくわしく
ヒノキを使った一木造【いちぼくづくり】の像である。頭から足元の蓮華の台座まで、1本の木でつくられ、内刳り【うちぐり】もありません。
正面からみると、少し顔の向きと体の向きに違いあります。とにかく、この1本の木で仏像をつくる、という強い意図によってつくられたと考えられます。頭はドングリのような形、衣のしわ(衣文【えもん】)は同心円のように決まった形と独特のデザインの像です。国東半島の仏像でも注目される仏像のひとつです。
なお、像高【ぞうこう】は98.5cmです。
衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。
内刳り(うちぐり)
仏像を制作する時、乾燥によるヒビ割れ防止や軽量化等のため、像の内側にあたる部分を削り出すこと。
一木造(いちぼくづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。
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指定年月日 昭和44年4月22日 -
記号番号 彫第32号 -
種別 彫刻 -
所有者 永明寺