県指定 有形文化財
もくぞうそしぎょうざぞう
木造祖師形坐像
大分市八幡987 柞原八幡宮
県指定 有形文化財
もくぞうそしぎょうざぞう
木造祖師形坐像
大分市八幡987 柞原八幡宮
個性豊かな表情の像です。頭巾【ずきん・ときん】をかぶったお坊さんの像とみられますが、誰を表現しようとしたのか、その姿には手がかりをみつけることができません。柞原八幡宮【ゆすはらはちまんぐう】では、同宮を開いた金亀【こんき】和尚の像と伝えられています。
もっとくわしく
神の姿をあらわした神像【しんぞう】のように、シンプルなデザインです。ただ、頭巾をかぶっていて、こうした姿は日本の天台宗をはじめた最澄【さいちょう】(766〜822)などの像でもみられます。すると、お坊さんの像としてつくられたといえます。お坊さんの像というと、おだやかな表情で表現されることが多いのですが、吊り上がった目、少し開いて、左の口角【こうかく】が上がり気味の口、その表情は独特です。
柞原八幡宮では、同宮をひらいた金亀【こんき】和尚の像と伝えられていますが、像の姿からは金亀和尚とする手がかりがありません。ヒノキを用いた一木造の像で、ヒザ部分は別の材でつくっています。像高【ぞうこう】は、54.8㎝です。
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指定年月日 昭和45年3月31日 -
記号番号 彫第40号 -
種別 彫刻 -
所有者 柞原八幡宮