県指定 有形文化財
もくぞうやくしにょらいざぞう
木造薬師如来坐像
国東市国見町櫛海1532 万福寺
県指定 有形文化財
もくぞうやくしにょらいざぞう
木造薬師如来坐像
国東市国見町櫛海1532 万福寺
両手先がありませんが、万福寺では薬師如来【やくしにょらい】と伝えられる像です。薬師如来は、はるか東の瑠璃光浄土【るりこうじょうど】に住むといいます。この像は、彫刻に適さない木を使っていますが、その木で彫らなければならないわけがあったとみられます。
-
衣文【えもん】
衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。
-
一木造【いちぼくづくり】
一木造(いちぼくづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。
もっとくわしく
像高【ぞうこう】は71.0㎝。カヤを用いた一木造【いちぼくづくり】の像で、内繰り【うちぐり】はありません。
国東市国見町の胎蔵寺【たいぞうじ】の木造地蔵菩薩立像のように、ヒザの部分の衣文【えもん】は同心円の曲線です。背面【はいめん】をみると、節【ふし】もあり、彫刻に適さない木を使っています。また、左右対称でなく、ゆがみのある像です。すると、この像は、何か特定の木、たとえば聖なる木を使わなければならなかった仏像であることがうかがえます。
衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。
一木造(いちぼくづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、頭と体が一本の木から刻まれたものです。
-
指定年月日 1969/3/22 -
記号番号 彫第33号 -
種別 彫刻 -
所有者 万福寺