県指定 有形文化財
もくぞうしゃかさんぞんぞう
木造釈迦三尊像
国東市安岐町大字瀬戸田838 実際寺
県指定 有形文化財
もくぞうしゃかさんぞんぞう
木造釈迦三尊像
国東市安岐町大字瀬戸田838 実際寺
さとりを開いた如来【にょらい】の両脇に、将来如来となる菩薩【ぼさつ】が並んだ3体のトリオを三尊像といいます。釈迦如来の両脇には、普賢菩薩【ふげんぼさつ】と文殊菩薩【もんじゅぼさつ】がならびます。
菩薩(ぼさつ)
仏像の4つのグループのひとつ。如来をめざして修行中の者をいいます。その姿は、人の姿をしています。地蔵菩薩だけは、お坊さんのような姿をしています。
如来(にょらい)
仏像は4つのグループにわかれます。如来は、さとりをひらいた者をいいます。さとりをひらいた如来のからだには、32の特徴があるといいます。
もっとくわしく
実際寺の本堂に安置されています。この釈迦三尊像は、真ん中の釈迦如来がすわり、両脇の普賢菩薩【ふげんぼさつ】と文殊菩薩【もんじゅぼさつ】は立っています。
これらの像は、寄木造【よせぎつくり】で、像の内側(胎内【たいない】)に墨で制作年代などが記されています。それによると、貞和3年(1347)に運慶【うんけい】の流れをひく康俊【こうしゅん】という仏師がつくったことがわかります。康俊の作品は、大分県内にいくつかあり、この三尊像はそのひとつです。また、これらの像は、豊後国守護の大友氏康【おおともうじやす】から寄進されたと伝えられています。
像高【ぞうこう】は、釈迦如来像坐像が70.7cm。木造普賢菩薩立像が76.4cm、木造文殊菩薩立像が77.5cmです。
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指定年月日 平成10年3月20日 -
記号番号 彫第87号 -
種別 彫刻 -
所有者 実際寺