国指定 重要文化財
もくぞうあみだにょらいざぞう
木造阿弥陀如来坐像
豊後高田市田染真木1796 真木大堂
国指定 重要文化財
もくぞうあみだにょらいざぞう
木造阿弥陀如来坐像
豊後高田市田染真木1796 真木大堂
真木大堂は、近くにあったお寺にまつられていた仏像が大集合しています。
阿弥陀如来は、はるか西にある極楽浄土【ごくらくじょうど】に住むといいます。平安時代後半、阿弥陀如来はどんな人でも極楽浄土へ往生させてくれる、という信仰がさかんになりました。この像も、そうした信仰の中で制作されたと考えられます。
もっとくわしく
堂々とした姿の阿弥陀如来です。像高【ぞうこう】は、214.9㎝。国東半島に伝わる仏像でも、大きな像のひとつです。
この像は、ヒノキ材を使った寄木造の仏像です。頭部の大きな肉髻【にっけい】に大粒の螺髪【らほつ】、ふくよかな顔、広い肩幅にぶ厚い胸など、堂々とした姿です。右手は体の前で手のひらを前にむけ、左手はヒザの上で手のひらを上にています。右手は施無畏印【せむいいん】、左手は与願印【よがんいん】といい、大丈夫、心配ない、という意味です。
螺髪(らほつ)
髪の毛がとても長いことが、さとりをひらいた「如来」のからだの特徴のひとつです。長い髪の毛は、丸まってパンチパーマのようになっています、これを螺髪といいます。
肉髻(にっけい)
さとりをひらいた「如来」のからだの特徴のひとつです。頭の上にもりあがった大きなこぶのような部分のことをいいます。
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指定年月日 1950/8/29 -
記号番号 彫第2116号 -
種別 彫刻 -
所有者 真木大堂