もくぞうあみだにょらいざぞう
木造阿弥陀如来坐像
豊後高田市田染蕗2395 富貴寺
もくぞうあみだにょらいざぞう
木造阿弥陀如来坐像
豊後高田市田染蕗2395 富貴寺
国宝・富貴寺大堂【ふきじおおどう】の阿弥陀如来。
何ともおだやかな姿。阿弥陀如来は、はるか西の極楽浄土【ごくらくじょうど】に住んでいるといいます。富貴寺大堂は、その極楽浄土を再現するために建てられ、阿弥陀如来をとりまく、お堂の壁には極楽の様子などが描かれています。
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螺髪【らほつ】
螺髪(らほつ)
髪の毛がとても長いことが、さとりをひらいた「如来」のからだの特徴のひとつです。長い髪の毛は、丸まってパンチパーマのようになっています、これを螺髪といいます。
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寄木造【よせぎづくり】
寄木造(よせぎづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。
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定朝様【じょうちょうよう】
定朝様(じょうちょうよう)
定朝(?~1057)は、平安時代に活躍した仏師【ぶっし】で、寄木造【よせぎづくり】という技法を完成させました。定朝が生み出したデザインをいい、おだやかな姿で、体の奥行が分厚くないなデザインです。定朝は、藤原道長【ふじわらみちなが】(966~1028)や子どもの藤原頼通【ふじわらよりみち】(992~1074)がつくったお寺の仏像を制作しました。そして、「法眼【ほうげん】」という位をもらいました。のちに、子どもや弟子たちが定朝の仏像そっくりのものをつくりました。
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衣文【えもん】
衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。
もっとくわしく
カヤを用いた寄木造【よせぎづくり】の像で、像高【ぞうこう】は85.5㎝。
おだやかな表情で、体の奥行きはあまりなく、なで肩で、やわらかな曲線で衣文【えもん】をあらわしています。螺髪【らほつ】も小粒で、定朝(?〜1057)が完成させたデザインの像です。こうしたデザインを定朝様【じょうちょうよう】といいます。
現在は、木の素地【そじ】がでていますが、もとは色が塗られていたと考えられます。
螺髪(らほつ)
髪の毛がとても長いことが、さとりをひらいた「如来」のからだの特徴のひとつです。長い髪の毛は、丸まってパンチパーマのようになっています、これを螺髪といいます。
寄木造(よせぎづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。
定朝様(じょうちょうよう)
定朝(?~1057)は、平安時代に活躍した仏師【ぶっし】で、寄木造【よせぎづくり】という技法を完成させました。定朝が生み出したデザインをいい、おだやかな姿で、体の奥行が分厚くないなデザインです。定朝は、藤原道長【ふじわらみちなが】(966~1028)や子どもの藤原頼通【ふじわらよりみち】(992~1074)がつくったお寺の仏像を制作しました。そして、「法眼【ほうげん】」という位をもらいました。のちに、子どもや弟子たちが定朝の仏像そっくりのものをつくりました。
衣文(えもん)
仏像が着ている衣のシワのことです。衣のヒダといっていいかもしれませんが、いずれにしても衣を着た時にできるでこぼこです。
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指定年月日 1950/8/29 -
記号番号 彫第2120号 -
種別 彫刻 -
所有者 富貴寺