もくぞうあみだにょらいざぞう
木造阿弥陀如来坐像
国東市国東町田深429-1 千光寺
もくぞうあみだにょらいざぞう
木造阿弥陀如来坐像
国東市国東町田深429-1 千光寺
阿弥陀如来は、はるか西のかなたの極楽浄土【ごくらくじょうど】に住むといいます。この像は、永仁2年(1294)につくられたことがわかり、仏像制作の歴史で、基準となる像です。
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寄木造【よせぎづくり】
寄木造(よせぎづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。
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銘文【めいぶん】
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
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玉眼【ぎょくがん】
玉眼(ぎょくがん)
仏像をつくる時、人間のように眼が光るよう工夫された技術です。眼のかたちをくりぬき、裏側から水晶のレンズをいれます。レンズの裏側から黒目を描き、白い紙をいれてつくります。平安時代後半にうまれた技術です。
もっとくわしく
千光寺の本尊です。ヒノキ材の寄木造【よせぎづくり】で、目には玉眼【ぎょくがん】の技術が使われています。
像の内部(胎内【たいない】)に銘文【めいぶん】があり、永仁2年(1294)につくられたことがわかります。制作した人として「大仏師播磨坊覚行」と「小仏師備後坊」の名前がありますが、詳しいプロフィールはわかりません。右手は体の前で手のひらを前にむけ、左手はヒザの上で手のひらを上にしています。右手は施無畏印【せむいいん】、左手は与願印【よがんいん】といい、大丈夫、心配ない、という意味です。なお、像高【ぞうこう】は42.8㎝です。
寄木造(よせぎづくり)
仏像を木でつくる時の制作技法で、全身をいくつもの部材にわけて制作するもの。
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
玉眼(ぎょくがん)
仏像をつくる時、人間のように眼が光るよう工夫された技術です。眼のかたちをくりぬき、裏側から水晶のレンズをいれます。レンズの裏側から黒目を描き、白い紙をいれてつくります。平安時代後半にうまれた技術です。
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指定年月日 昭和51年3月30日 -
記号番号 彫第244号 -
種別 彫刻 -
所有者 千光寺