文化財ぶんかざい検索けんさく

指定区分していくぶん

県指定/有形文化財/美術工芸品(工芸品)

時代じだい

文和2年(1353)・室町時代

エリア

杵築市

県指定 有形文化財

ぼんしょう

梵鐘

杵築市南杵築379 安住寺

県指定 有形文化財

ぼんしょう

梵鐘

杵築市南杵築379 安住寺

いまのように時計がなかった頃、たいていの場合人々に時刻をしらせるのは、お寺の鐘でした。お寺の鐘は、むずかしい言葉にすると梵鐘です。この梵鐘には、文和2年(1353)の銘文があり、工芸技術の歴史を知るうえで「ものさし」となる梵鐘です。

用語解説

  • 銘文【めいぶん】

    銘文(めいぶん)

    石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

もっとくわしく

よくみると、鐘をつく所(撞座【つきざ】)と梵鐘の先にある龍の頭の向きが直角です。こうしたデザインは、豊後国【ぶんごのくに】の金属工芸の職人(鋳物師【いもじ】)の技法といわれています。
この梵鐘には、イボイボ(乳【ち】といいます)がある区画(乳の間【ちのま】)の下の平たい区画ところ(池の間【いけのま】)に銘文【めいぶん】があり、文和2年に上野実貞がつくったと刻まれています。全体の高さは100.4㎝。くわしくはわかりませんが、強い火であぶられたとみられ、赤く変色した部分があります。

銘文(めいぶん)

石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    1955/5/27
  • 記号番号きごうばんごう
    工第7号
  • 種別しゅべつ
    工芸品
  • 所有者しょゆうしゃ
    安住寺