県指定 史跡
ならもとまがいぶつ
楢本磨崖仏
宇佐市安心院町楢本
県指定 史跡
ならもとまがいぶつ
楢本磨崖仏
宇佐市安心院町楢本
上下2段にわかれた岩壁に、45躯の仏様が刻まれています。特に、上段の右側にある大きな不動明王二童子像【ふどうみょうおうにどうしぞう】は、細かくきれいに作られています。
この不動明王像の隣に書かれた文から、室町時代に刻まれたことがわかります。
もっとくわしく
上下2段にわかれた凝灰岩の岩壁に、45躯の仏像が彫られています。
彫られている像は、仏・菩薩【ぼさつ】・天部【てんぶ】・明王【みょうおう】・神将形【しんしょうぎょう】・比丘形【びくぎょう】など様々で、大きさは大小あり、50cm〜200cm程です。
特に、とくに上段の右側に刻まれた不動明王二童子像は他よりも大きく、巧みに表現されています。
この不動明王の右の壁面には墨書銘【ぼくしょめい】があり、これらの磨崖仏が応永【おうえい】35年(1428年)ごろにつくられたことを示します。
明王(みょうおう)
仏像の4つのグループのひとつ。密教のなかで考えだされたグループです。どのような人でも、仏教の教えに導こうとする者です。そのため、怖い顔をしています。
菩薩(ぼさつ)
仏像の4つのグループのひとつ。如来をめざして修行中の者をいいます。その姿は、人の姿をしています。地蔵菩薩だけは、お坊さんのような姿をしています。
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指定年月日 1957/3/26 -
記号番号 指定第19号