県指定 有形文化財
ほうきょうじこがわら
法鏡寺古瓦
宇佐市法鏡寺
県指定 有形文化財
ほうきょうじこがわら
法鏡寺古瓦
宇佐市法鏡寺
法鏡寺は古代の宇佐にあった大きな寺院で、これはその屋根瓦です。軒丸瓦と軒平瓦がありますが、どちらも屋根の縁を飾るためのもので、草花の文様がついています。
もっとくわしく
古代の宇佐に存在した重要な寺院である法鏡寺の屋根瓦です。軒丸瓦と軒平瓦がありますが、どちらも屋根の縁を飾るためのもので、文様がついています。軒丸瓦は単弁8葉の蓮華文を特徴とし、百済系単弁、または九州式単弁と呼ばれるものです。創建時の7世紀末~8世紀初頭頃のものと考えられます。軒平瓦はハート形の中心飾りから左右に唐草をのばしたもので、原様式は奈良法隆寺に求められるものです。周囲に珠文帯がめぐるのは8世紀前半以降のもので、創建以降の建て替えなどに使用したものであろうと考えられます。百済系軒丸瓦は北部九州の官道沿いに、法隆寺系軒平瓦は宇佐を中心にした豊前地方に多く出土します。
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指定年月日 昭和46年3月23日 -
記号番号 考第10号 -
種別 考古資料