県指定 有形文化財
たきのうえせきどう
滝上石幢
玖珠郡九重町野上
県指定 有形文化財
たきのうえせきどう
滝上石幢
玖珠郡九重町野上
神社などにある石灯籠のようですが、屋根の下に、仏さまを刻んだ部分があり、これが石幢の特徴です。また、屋根は四角形や六角形、円形のものがあり、さまざまなデザインの石幢があります。この石幢は高さが1.7mほどあり、笠や龕部【がんぶ】、竿などが六角形をした石幢です。竿に彫られた文章から室町時代につくられたことが分かります。
もっとくわしく
この石幢が立っている場所は、野上から湯布院に通じる旧道といわれる道の側で、越道とよばれています。基礎の第2重および宝珠は失われています。よって宝珠は後から補われたものが現在残ります。そのほか六角形の竿・中台・龕部・笠がそろう重制石幢です。竿には「長禄二天(1458)八月吉日」 の紀年銘があります。 中台下部には蓮弁を彫っています。龕部に彫る人物像は、神官風の姿ともいわれています。造立場所が旧道端ということから、往還の安全のため、あるいは塞ぎの信仰を伴う塔であったかもしれません。
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指定年月日 昭和54年5月15日 -
記号番号 建第146号 -
種別 建造物 -
所有者 個人