県指定 有形文化財
たきさだせきどう
滝貞石幢
宇佐市院内町滝貞
県指定 有形文化財
たきさだせきどう
滝貞石幢
宇佐市院内町滝貞
神社などにある石灯籠のようですが、屋根の下に、仏さまを刻んだ部分があり、これが石幢の特徴です。また、屋根は四角形や六角形、円形のものがあり、さまざまなデザインの石幢があります。この石幢は、先端の宝珠【ほうじゅ】以外は、断面がいずれも八角形です。
もっとくわしく
高さは1.94mです。
この石幢は、ほとんど完形【かんけい】(もとの状態)で残っています。 宝珠【ほうじゅ】を除き断面はいずれも八角形をしています。屋根の軒裏には入念に垂木【たるき】が刻り出されるなど、細かな表現が見られます。
また、龕【がん】には各面の上段に2躯、下段に1躯ずつ修行僧の像が彫られています。さらに中台【ちゅうだい】下の竿には銘文【めいぶん】があり、永正5年(1508)の年号と「久次」の文字が確認できます。
龕(がん)
くぼんだ場所を指します。仏像を納めている場合、仏龕【ぶつがん】とよびます。
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
-
指定年月日 昭和55年4月8日 -
記号番号 建第154号 -
種別 建造物 -
所有者 地区