県指定 有形文化財
たんとう
短刀
別府市鶴見
県指定 有形文化財
たんとう
短刀
別府市鶴見
信国は宇佐八幡官の周辺で鍛刀し、豊前信国と称して室町中期から後期にかけて活躍した刀工一派です。この短刀は「宇佐往信国」とあり、地名と名前が銘文から分かることと、刀の出来もよい貴重なものです。
もっとくわしく
室町時代中期とみられる短刀です。表の腰樋に剣の浮彫り、裏は腰樋に添樋の彫刻を彫っています。銘を表に「宇佐往信国」と切ります。信国は山城系信国の流れを汲む刀工で、後代が宇佐八幡官の周辺で鍛刀し、豊前信国と称して室町中期から後期にかけて活躍しました。2字銘の信国と切るものは多数ありますが、地名を切ったものは稀です。刀の出来もよく地刃も健全です。
平造りで三棟。長さ30㎝で内反り。鍛は杢目に小坂目、細直刃で棟は特に厚く、栗尻で横鑢。
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指定年月日 昭和47年3月21日 -
記号番号 工第33号 -
種別 工芸品