県指定 有形文化財
せっか
石戈
宇佐市芝原
県指定 有形文化財
せっか
石戈
宇佐市芝原
戈【か】は、長い柄の先に直角に取りつけて使う中国の武器です。日本列島でも、中国から伝わった銅戈【どうか】をまねして石の戈をつくり、儀式の道具として使用していました。この石戈は芝原地区の畑で採集されたものです。
もっとくわしく
石戈とは、中国の武器「戈」を石で模倣したものです。弥生時代には、中国から流入してきた文物を模倣することがあり、遠賀川流域(福岡県)では弥生時代前期から中期にかけて、石戈が作られました。ただし、この石戈は武器として使われたのではなく、儀式に用いられたようです。
大きく欠損していますが、全長12.5cm残っており、蛇紋岩を削って作られています。茎部が消滅するなど、本来の「戈」から形が簡略化されており、弥生時代の終わり頃に作られたようです。
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指定年月日 1971/3/23 -
記号番号 考12号