県指定 有形文化財
しゅうえいひつしんけいずしゅう
秋英筆真景図集
杵築市大字南杵築193番地1
県指定 有形文化財
しゅうえいひつしんけいずしゅう
秋英筆真景図集
杵築市大字南杵築193番地1
「真景図」とは実際の風景を描いた絵画のことです。この資料は、杵築藩の絵師・足立秋英【あだちしゅうえい】が描いた99枚の真景図を集めたものです。現在の杵築市のほかにも、江戸や西日本各地の風景を描いています。
もっとくわしく
この資料は画面99枚、中国人賛辞2枚、秋英自賛1枚と、附の土居寬申筆指定理由(奥書)1枚で構成されます。小画面に風景を詳細に描いた画集で、その絵は一種の細密画であるといえます。自賛には、日本の絵画は西洋写真のように精細ではないと言われたとあり、このような細密画を描く契機になったとみられます。この図集の特徴は、風景を日本画古来の画法である鳥瞰図【ちょうかんず】として描いている点です。風景画の中には年号の記された絵が18枚あります。また、幕末から明治期にかけての風景画の中には、砲台などの国防を意識した歴史的な風景画、杵築藩領を中心とした大分県の風景画25枚には、杵築城下の遠景やイワシ漁のありさまなど、当時の町並みや生産生業などを描いた貴重な絵が含まれています。
-
指定年月日 令和6年2月16日 -
記号番号 絵第28号 -
種別 絵画 -
所有者 杵築市 -
附 奥書一枚