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指定区分していくぶん

県指定/美術工芸品(工芸品)

時代じだい

室町時代

エリア

豊後大野市

県指定 有形文化財

はだけわにぐち

羽田家鰐口

豊後大野市緒方町上畑

県指定 有形文化財

はだけわにぐち

羽田家鰐口

豊後大野市緒方町上畑

鰐口【わにぐち】とは、お寺や神社につりさげて打ち鳴らす道具です。銘文【めいぶん】の筆者や彫った人の名前まで書かれている、珍しい銘文を持った鰐口です。

銘文(めいぶん)

石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

用語解説

  • 銘文【めいぶん】

    銘文(めいぶん)

    石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。

もっとくわしく

鰐口は、仏堂や神社社殿に吊り下げて打ち鳴らした仏具の一種です。永正17年(1520)に、願主■藤太郎が直入郷日■田各内平の船化寺地蔵菩薩に奉納したという銘文がああります。永正17年の銘と、奉納の主旨として「現世安穏・後生善所」「天長地久・諸額成就」「子孫繁昌」の文字があります。裏面には「筆者松本蘇平」「宝泉入道七十三打之也」の文字があり、それぞれ銘文の筆者、銘文を刻した人であろうと考えられます。筆者名等の出ている鰐口は、県内では外に類例がないものです。

  • 指定年月日していねんがっぴ
    昭和48年3月20日
  • 記号番号きごうばんごう
    工第35号
  • 種別しゅべつ
    工芸品