国指定 天然記念物
やばけいさるとびのおうけつぐん
耶馬渓猿飛の甌穴群
中津市山国町草本
国指定 天然記念物
やばけいさるとびのおうけつぐん
耶馬渓猿飛の甌穴群
中津市山国町草本
甌穴【おうけつ】とは川底や川岸の岩が水の浸食【しんしょく】で削り取られてできる円形の穴のことです。長い年月をかけてできた大小無数の甌穴のある岩を沢山みることができます。
もっとくわしく
甌穴【おうけつ】とは、川底や川岸の岩石にできる円形の穴のことです。「甌【かめ】」は「甕【かめ】」と同じ意味で、水などを入れる陶器などでできたの容器のことです。一般的には甌穴と呼び、英語ではpot hole【ポットホール】と呼ばれています。山国町草本の山国川上流域には、川底の岩盤である緑色のプロピライト(変朽安山岩【へんきゅうあんざんがん】)が侵食を受けてできた大小200個余りの甌穴があります。これは、長い時間にわたって、川底を転がりながら運ばれた丸みのある大中小の岩石が一定の位置にとどまり、川水の流れに応じて回転したり、動かされたりして、岩石が川底を侵食してできたものです。甌穴の中には、直径1mに及ぶ大きいものもあります。また、「猿飛【さるとび】」という名前は、その昔、山猿が現れて岩から岩を飛び回っていたことから名付けられたといわれています。
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指定年月日 1935/6/7 -
管理団体 中津市