国指定 史跡
すがおせきぶつ
菅尾石仏
豊後大野市三重町浅瀬
国指定 史跡
すがおせきぶつ
菅尾石仏
豊後大野市三重町浅瀬
平安時代に大野川沿いの崖に彫られた仏様です。仏様は5体あり、和歌山県にある紀州熊野権現【きしゅうくまのごんげん】の仏様の分身を、移したものとされています。
細かく作り込まれていることから、彫刻作品としての価値も高いため、美術品として国重要文化財の指定も受けています。
もっとくわしく
大野川沿いの丘の岩壁にある磨崖仏で、平安時代につくられました。凝灰岩の岩肌に、左から千手観音像【せんじゅかんのん】、薬師如来像【やくしにょらいぞう】、阿弥陀如来像【あみだにょらいぞう】、十一面観音像【じゅういちめんかんのんぞう】、毘沙門天像【びしゃもんてんぞう】が彫られています。
この5像は、紀州熊野権現【きしゅうくまのごんげん】を勧請【かんじょう】したものとされています。たとえば、阿弥陀如来は熊野本宮大社【くまのほんぐうたいしゃ】の家津美御子大神【けつみこのおおかみ】、薬師如来は熊野速玉大社【くまのはやたまたいしゃ】の速玉大神【はやたまのおおかみ】、千手観音は熊野那智大社【くまのなちたいしゃ】の夫須美大神【ふすみのおおかみ】のように、神々の本地仏【ほんちぶつ】を表しています。また、細かく作り込まれていることから、彫刻作品としての価値も高いため、この5像は美術品として国重要文化財の指定も受けています。
-
指定年月日 1934/1/22 -
管理団体 豊後大野市