県指定 史跡
こくうぞうじとうあと
虚空蔵寺塔跡
宇佐市山本
県指定 史跡
こくうぞうじとうあと
虚空蔵寺塔跡
宇佐市山本
虚空蔵寺跡は、奈良時代前期に創建された古代寺院跡です。塔跡には柱を置いた礎石【そせき】が残されていて、三重塔が建っていたと想定されています。また、出土した瓦などから当時の奈良の都との関係が注目されています。
もっとくわしく
虚空蔵寺跡は、奈良時代前期に創建された古代寺院跡と考えられています。伽藍配置は法隆寺式(回廊内の東に金堂、西に塔を配置)と推定されています。創建時の瓦は、川原寺式の複弁蓮華文軒丸瓦と法隆寺式の忍冬唐草文軒平瓦の組み合わせと考えられています。塔跡には心礎と四天柱礎石、側柱礎石の半数が原位置で残され、初層の一辺長さが5.31mの三重塔であったと想定されます。また、塔跡周辺からは奈良県南法華寺と同一様式の?仏【せんぶつ】が多量に出土し、瓦の型式と合わせて畿内との関係が注目されます。
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指定年月日 昭和32年3月26日