県指定 史跡
こくぞうじいちごうかわらがまあと
虚空蔵寺1号瓦窯跡
宇佐市山本
県指定 史跡
こくぞうじいちごうかわらがまあと
虚空蔵寺1号瓦窯跡
宇佐市山本
虚空蔵寺1号瓦窯跡は、飛鳥時代に操業した瓦をつくる窯です。瓦の文様から隣接する虚空蔵寺跡で使用した瓦を作っていたと考えられます。
もっとくわしく
虚空蔵寺1号瓦窯跡は、虚空蔵寺跡の北西約120m、推定寺域の西端に隣接する丘陵の南斜面に築造されています。発掘調査で、現存長6m、幅1.3m、深さ1.2mの窯跡が確認されました。燃焼部と焼成部の境に約20㎝の段差があります。床面は19度の傾斜を持ち、床に階段状の施設はないことから、地下式無段登窯と考えられます。窯跡の内部から大量の瓦が出土しています。その中に4点の法隆寺系忍冬唐草文軒平瓦が出土しており、飛鳥時代(7世紀末〜8世紀初頭)に操業したことがわかります。この窯から虚空蔵寺に瓦を供給したと想定され、瓦の供給関係がわかる事例として貴重です。
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指定年月日 平成5年3月23日