県指定 有形文化財
おもてほうきょういんとう
表宝篋印塔
豊後大野市大野町中土師
県指定 有形文化財
おもてほうきょういんとう
表宝篋印塔
豊後大野市大野町中土師
宝篋印陀羅尼【ほうきょういんだらに】というお経を納めた塔で、全体にカクカクしたデザインは、中国でのデザインがもとになっています。3基の宝篋印塔が指定されています。そのうち、1基に貞和2年(1346)の年号があり、年号がわかる大分県内の宝篋印塔の中でも古い塔です。
もっとくわしく
3基の宝篋印塔で、内2基が在銘です。貞和2年(1346)の銘のある塔は総高168㎝で、基礎が壇上積式、大分県内の在銘宝篋印塔としては古いです。残り2基のうち1基の塔身には建徳2年(1371)の墨書銘があり、相輪が破損しています。残る1基は無銘ですが、建徳銘塔と同形式・同手法で、夫婦の逆修塔とも考えられています。基礎下部に彫る蓮弁をはじめ、笠上部の手法などこの時期に現大野郡一帯で活躍した石工玄正の作と推定されます。
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指定年月日 昭和49年3月19日 -
記号番号 建第92号 -
種別 建造物 -
所有者 個人