大分市高瀬の谷筋にある岩窟に、左から深沙大将立像【じんじゃたいしょうりゅうぞう】、大威徳明王騎牛像【だいとくみょうおうきぎゅうぞう】、胎蔵界大日如来坐像【たいいぞうかいだいにちにょらいざぞう】、如意輪観音坐像【にょいりんかんのんざぞう】、馬頭観音坐像【ばとうかんのんぞう】の5像が半肉掘り【はんにくぼり】で彫られています。
　これらの像は高さ1.8ｍ以下と比較的大きくはありませんが、立体的な絵画表現を上手に採り入れるなどの工夫がみられます。いずれの像も色が塗られており、後世に補われていますが、元々の色彩がよく残っています。
　各像ともに、平安時代末期の作風を残していますが、仏像に用いられている技法から、鎌倉時代中期頃につくられたと考えられています。

• 指定年月日していねんがっぴ

  1934/1/22

• 管理団体かんりだんたい

  大分市