県指定 史跡
かわらがまいせき
カワラガマ遺跡
豊後高田市佐野
県指定 史跡
かわらがまいせき
カワラガマ遺跡
豊後高田市佐野
カワラガマ遺跡は、奈良時代〜平安時代(8世紀末〜9世紀前半)にかけて瓦を生産していた窯跡【かまあと】です。豊後高田市の伝薬王寺跡や宇佐弥勒寺跡で出土した瓦と同じ文様の瓦があることから、近隣の寺院や宇佐の古代寺院で使用する瓦を作っていたことがわかります。
もっとくわしく
カワラガマ遺跡は、桂川によって作られた沖積地の一角にある微高地に位置します。奈良時代〜平安時代にかけて操業した瓦を生産していた窯跡です。窯跡は、半地下式平窯です。全長4.45m、最大幅2.4mの規模を測ります。焼成室は長方形の平面形をなし、平瓦を積み上げ粘土で固めた畝【うね】を3本持っています。多数の瓦が出土していますが、そのうち、豊後高田市の伝薬王寺跡の瓦や宇佐弥勒寺跡の瓦と同笵【どうはん】の瓦があり、近隣や宇佐の古代寺院に瓦を供給していたことがわかります。古代のロストル式平窯としては、大分県で初めて発見された事例として重要な遺跡です。
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指定年月日 平成8年3月29日