国指定 重要文化財
きゅうじゅうのとう(みずちきゅうじゅうのとう)
九重塔(水地九重塔)
臼杵市野津町大字王子字中馬場3089番地
国指定 重要文化財
きゅうじゅうのとう(みずちきゅうじゅうのとう)
九重塔(水地九重塔)
臼杵市野津町大字王子字中馬場3089番地
水田の中に立っています。高さは6.12mで、「水地九重塔」とも呼ばれています。塔のいちばん下の層(一重目)の四面に、それぞれ仏像が彫られています。また、仏像の横に刻まれている銘文【めいぶん】から、文永4年(1267)にたてられたことがわかります。石塔の歴史を知るうえで、基準となる塔です。
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
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半肉彫り【はんにくぼり】
半肉彫り(はんにくぼり)
仏像などの彫刻を、突出させやや浮き出るように彫る技法です。
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銘文【めいぶん】
銘文(めいぶん)
石塔や仏像の内部、工芸品などに記された、年号や制作者の名前、その文化財をつくる理由や願いを記した文章(願文【がんもん】)などをいいます。
もっとくわしく
一重目の四面は、それぞれ舟形【ふながた】に彫られ、そこに釈迦如来【しゃかにょらい】・薬師如来【やくしにょらい】・弥勒菩薩【みろくぼさつ】・阿弥陀如来【あみだにょらい】の坐像【ざぞう】が、レリーフ状(半肉彫り【はんにくぼり】)に彫られています。なお、塔の先端にあたる相輪【そうりん】は、後に補われたています。
付近は、延万寺跡【えんまんじあと】と伝えられているため、そのお寺に関係した石塔と推測されています。
半肉彫り(はんにくぼり)
仏像などの彫刻を、突出させやや浮き出るように彫る技法です。
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指定年月日 昭和29年9月17日 -
記号番号 建01323号 -
種別 建造物 -
管理団体 臼杵市